増田治療室
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洗濯のマグネシウム効果について
こんにちは。
今日は、自然派のお洗濯について考えてみたいと思います。
まず、最初に質問です。
ちょっと考えてみてください^^
①普段、どんな洗濯洗剤を使っていますか?
②どんな理由で、その洗剤を使っていますか?
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いろんな考え方、価値観があると思います。
人それぞれ、洗濯一つとっても、大切にしたいポイント、優先順位って違うと思いますが、
今回は、洗濯洗剤が体に対して、どんな影響しているのか?という視点から、考えてみたいと思います。
なぜ、そんなお話をするか、というと
・アトピーや慢性の湿疹の原因の一つに、洗濯洗剤など日用品の品質が関係している、ということ
・洗剤の香料が脳におよぼす影響
・生分解されない洗剤が河川や海の水質汚染や、生態系に影響しているということ
・患者様よりお問い合わせがあったため
となります。
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まず、洗剤が体にどう影響しているのか?という点ですが
洗濯して、すすぎをしても、繊維には洗剤の成分が多少残っていたり、柔軟剤などの仕上げ材の成分や香料などの化学物質が、皮膚に触れることで、経皮吸収といって、皮膚をとおしてダイレクトに毛細血管から入ってきます。
その化学物質が、アレルギー反応や炎症の原因となり、また、皮膚から吸収した化学物質は排出されにくい、という特徴をもっているので、どんどん体内に蓄積していきます。
洗剤の中でも、とくに合成洗剤(普通にどこでも手に入る洗剤のほとんど)に含まれる界面活性剤の多くは、分解されにくく、川や海に流されると環境破壊につながります。
実際に、環境汚染の原因の第一位は、家庭用排水と言われています。
また、香りの強い香料は、嗅覚を通してダイレクトに脳内に入り、脳内の神経系を犯していきます。
このことは、子供の脳の発達や、認知機能にも影響を及ぼします。
このようなことから、なるべく体にも、環境にも負担が少ない洗剤を選ぶことは、健康にもつながる洗濯基準となります。
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今日は、その中でも、洗剤を使わない洗濯方法として注目をあびている、マグネシウムを活用する方法について、シェアします。
ひどいアレルギーの方などは、実際のところ、使える洗剤がなく、この方法1択かと思います。
マグネシウムを使ったお洗濯の、具体的な方法については、こちらのサイトにわかりやすくまとめてありますので、参照してみてください。
それで、実際にマグネシウムオンリーで洗濯をしたことがある、我が家の個人的な感想についてですが、
・ひどい汚れでなければ、実際おちる。
・ひどい油汚れ、泥などのシミは、マグネシウムだけでは、洗浄力が足りないと感じた。
・使い方にコツがいる。つまり、洗剤に比べて、やっぱり手間はかかる。
・まわりのマグネシウム洗濯をしている人の、体臭が気になった(酸化臭)
でした。
洗濯に限らず、他の全てのことに言えると思うんですが、「使い方」が適正じゃないと、効果も適正に感じられないですよね。
マグネシウム洗濯で効果を上げるコツは
・洗濯槽の掃除、糸くずネットのこまめな掃除が必要
・マグネシウムを溶け出されるための時間と水のつけ置きが必要
・マグネシウムのお手入れ(クエン酸洗浄)を時々すること
があります。
地球環境にも優しく、コストもかからず、本当に素晴らしいアイデアだと思いますが、どうしてもそれだけでは、気になる汚れがあるのも事実で、結局洗剤を併用しています。
しかし、洗剤を少なく済むように、そして皮膚からの吸収による体への影響や、地球環境に与える影響なども考えて、かぎりなく体にも地球にも、優しいものを選んでいます。
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取り扱っている洗剤を選んだ理由
①ノーアニマルテイスティング
動物実験をしていません。欧米をはじめとする海外では、動物実験をした化粧品や日用品は、店頭で販売することが禁止されていますが、日本はまだまだ、動物実験が行われています。動物を犠牲にしなくても、製品の安全性は確認できるものが良いなと思います。
② BPAフリー
健康に対するリスクがあるといわれているBPA(ビスフェノールA)を含まないパッケージです。
③生分解されやすい処方
洗濯の排水が、自然な状態へ戻るための「生分解性」の高さを重視しており、排水が環境に悪い影響を与えないような原料を選んでデザインされています。だいたい4日〜7日で生分解される素材で作られています。
④グレイウォーターセーフ
洗濯した排水は、植物の生育に悪い影響を与えないため、そのまま庭木の水やりにも利用できる、安全性が確認されています。
また、上記の基準を満たしながら、少ない量でしっかりした洗浄力もあります。
こちらの洗剤の使い方のコツは、マグネシウムと同じで、「がんこな汚れはつけ置きしておくと、汚れが浮いてくる」という特徴があります。
マグネシウムと併用することで、さらに少ない洗浄料で、洗濯することができます。
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今回は、マグネシウムの洗濯を実際にやってきた感想をシェアしました。
化学物質過敏症の方は、有無をいわさず、マグネシウムを使った洗濯のほかには、選択肢がないと思いますが、その場合はアレルギーの治療と腸内環境を整えていくことで、時間はかかりますが、もう少し生きやすくライフスタイルを整えていくことはできると思います。
次に、そこまでの酷い過敏症ではなくても、慢性の炎症やトラブルを抱えている方は、食べ物の次に影響が大きい要因として、日用品や肌に触れるものを見直していく必要があると思います。
また、特に肌のトラブルや不調を自覚していない方は、たくさんの選択肢がある中で、今一度、その選択をする理由に目を向けていただけたら、と思います。
正解は、一つではないと思います。
しかし、10年先の自分の体や健康、10年先の家族や大切な人の体や健康、10年先の未来を考えた時に、どんな選択をしつづけていくか、は、思っている以上に大きな影響があります。
まずは、知ることから。
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当院では、とくに洗剤や柔軟剤の禁忌は設けていませんが、アレルギー専門の治療院では、日用品の使っていいものリストがあったり、一見「無添加」などと表示されていても、危険な化学物質がたくさん入っているため、商品名をあげて使用厳禁となっている場合があります。
幅広い価値観の方が来院されますので、なるべく柔軟に対応をしたいとは思っていますが、香料を使っている(香水やデオドランドスプレーなど)、退室後も残り香がずっとするような柔軟剤を使っている方は、ご自身の内面や体の感覚に意識を向けることが苦手、感じにくい、治りにくい、という傾向はあるように見受けられます。
また、体臭の対策としては、普段から何を食べているか、という点や、ストレスなどの精神面も大きく影響してきます。
また、治療室の空気のリフレッシュや、残り香の対策として、窓を開けて換気する、空気清浄機のほか、沖縄の月桃の天然エキスをつかったエアフレッシュナーを使用しております。
よろしくお願い致します。